なぜ、今商品開発なのか?
来年新幹線が開通いたします。私が八戸に帰ってきてから20年経ってようやくです。街は少しは変わりましたが、私が持っていくお土産は変わっておりません。なぜでしょう。地元のお土産が少なく代わり映えしないからです。新しい魅力あるお土産がないからです。
私もいろいろな土地に参りましたが、そこには地元の素材をうまく使い、アイデアいっぱいの製品が近年著しく開発されていることに驚いております。八戸ではいくつか商品開発がされておりますが、わたしが思うには、地元の人が満足するお土産が開発されていないのに気が付きました。一企業が満足した商品を作っても、全国には通用しなかったり、味、価格、質、サービス、なんかいまいちと言う感じの者が多いと思います。私は当組合にはたくさんの異業種の会員がおります。今までいろいろなことをやってきました。みなスペシャリストです。この人たち及びたくさんの人から商品開発のアイデアをあつめ、八戸にある企業とネットワークを結び、オリジナル商品化をすすめられないだろうか。と考えました。幸い9年前に法人化をしておりましたから、県の助成事業を知り、昨年から真剣に理事者と議論しあいました。21世紀はハードではなくソフトにお金をかけなくてはならないと思います。今やらなければ、大企業がその資本力で八戸にやってきます。八戸ならではの物作りをしていれば、生き残れると思います。産、学、民一体となり、中小企業ならではのアイデアと柔軟性を生かし、更なる前進を目指したいと考えております。
森貝理事長は商品開発の例をたくさん調べたそうですが。
はい、この事業が決まってからは、インターネットやテレビでの情報を出きるだけ探しました。
まず地元青森県では大青工業(株)と言う企業があり、りんごやひらめといった青森県産のものを氷温保存すると言う技術があります。これは、生物は、凍ると死ぬので死なないぎりぎりのときに自ら糖分を出すそうです。それでおいしくなる。ひらめの場合は仮死状態ですから動かない。空輸が簡単になったとか。
京都は本物志向をしている町で、伝統産業がたくさんありますが、清水焼を研究してセラミックが出来、京セラが有名です。京染めのなせんから写真製版技術がすぐれ、IC化で製造工程をデジタル化して2ヶ月かかったものを1日で出来るそうです。
長野の(株)ミナミサワと言う会社は大手企業のデザインを活用して新製品を作っています。自動水洗を開発し、セイコーエプソンのデザインを導入したそうです。
この会社は、不凍栓の会社だったが、規制緩和後、大手にかなわないと独自の商品開発をしたが、限られた人材しかいない、また、デザインはこれからの商品化には大事と県に相談したところ、県の工業試験場から紹介されまとまったそうです。
静岡の呉服町の池田屋かばん店では、ユーザーの立場になってさまざまなオリジナル商品を開発しています。1つのかばんに新たに45箇所の工夫をして、価格競争に負けない高付加価値をつけ、適正マージンの確保ができるようになる。ここは、販売戦略は、インターネット。10人に1人だけかもしれないが、大手はてがけない。小さな専門店が生きる。1店逸品運動があり、既存の1品を掘り起こす事業があった。これも消費者の声、要望があり、皆で開発した。コストがかかってもいいものを求める客がいる。
沖縄で、協同組合がさとうきびの葉で、ウージ染めと言う織物を開発してネクタイ、名刺入れ、テーブルセンター等作っています。アンケートによる消費者のニーズを把握したり,マーケテイング、デザイナーがネットワークしています。
大阪の
今回助成金を生かし、わからないことだらけですが,いろんな方々と出会い、いろいろなことを学び、ご支援していただき、組合にパワーをつけていただくと言ういい制度で、本当にありがたいです。